情報処理学会 第86回全国大会 会期:2024年3月15日~17日

4ZG-07
CPR姿勢評価・訓練システムを使用した訓練の習熟度分析
○山上泰樹,井上澪南,皆月昭則(釧路公大)
CPR(心肺蘇生法)は市民が持てる心停止への唯一の救命法である。しかし、その訓練方法は主観的評価をもとにしたもので、科学的根拠が乏しいという課題があった。そこで、Azure Kinect DKのBody tracking技術を活用し、CPRの姿勢を分析・客観的評価を可能とするCPR姿勢評価・訓練システムを開発した。評価にはニューラルネットワークを使用し、これまで不可能であった個別性を考慮した姿勢評価が可能となり、より精確なCPR姿勢の分析、適切な姿勢の習得を実現した。
 本システムを使用した訓練がシステムを使用しない従来の訓練方法の習熟度を調査・比較することによって、新たなCPR訓練の方法としての本システムの訓練効果を分析した。