4ZF-02
男女差を俯瞰するための階層型データ可視化: EMDによる男女間の分布差の導入
○中井祐希,伊藤貴之(お茶の水女子大)
データの偏りに起因する問題の解決には,人間による意思決定が必要である.言い換えれば,この問題を解決するには,データに潜む偏りを発見し,その偏りを人間が理解することが必要である.この観点から著者らは,多数の人物を対象としたデータからデータの分布の男女差を可視化する手法を開発している.この手法では,データ中の人物群を属性で階層的に分割し,帯グラフを搭載した階層型データ可視化手法を適用している.本報告では,EMDによる男女間の分布差算出を導入することで,男女差が大きな部分を強調表示する手法を提案するとともに,空調の温感に関する評価値の可視化例を紹介する.