情報処理学会 第86回全国大会 会期:2024年3月15日~17日

4ZD-03
処理時間を考慮に入れた匿名化コンテストの提案
○松本知優,杉浦一瑳,手島宏貴(阪大),三浦尭之(NTT/大阪大),矢内直人(阪大)
パーソナルデータを活用する企業の数が増加していることに伴い,データから個人を特定するリスクを低減する匿名化技術への注目が高まっている.近年では,匿名化技術の発展を目的とした対戦型コンテストが開催されており,その評価は有用性と安全性の観点から行われている.しかし,大規模なデータを匿名化する場合,処理時間の長さも大きな課題となる.そこで,本稿では処理速度を評価指標に含めた新しいルールの匿名化コンテストを提案する.このコンテストに必要な要件とルールを定義する。次に、ラボスタディとして小規模な大会を試験実施し,提案したルールの妥当性とコンテストの効果を検証する.