4ZA-08
LiDARの受光センサへ同期信号を与え点群へ精密な時刻情報を付与する手法の提案と実験的評価
○和田善尚,曽根卓朗,長谷川丈,木谷友哉(静岡大)
本研究の目的は、GNSSによる時刻同期信号であるPPS信号を利用して、LiDARが取得した点群の時刻情報の精度を向上することである。
LiDARや観測対象が移動している場合において、点群の時刻情報が正確であれば、対象の実際の座標値とLiDARで計測した対象の座標値の誤差が小さくなる。
別のLiDARで計測した点群との合成や差分抽出は点群の座標値を用いるため、点群の時刻情報は合成、差分抽出に重要な情報となる。
そのために、PPS信号に同期した妨害光をLiDARの受光センサに直接反応させ、LiDARの計測に影響を与えることで、LiDAR自身が点群に付与するタイムスタンプを補正し、点群一つ一つに精密な時刻情報を付与する。