4ZA-06
光学シースルー型HMDを用いた自車体透視システムの検討
○長尾拓実,堺 亮太,矢野永真,中村文彦,木村朝子,柴田史久(立命館大)
自動車運転時の安全性の確保のためには不可視領域を減らすことが望ましいが,自動車はその構造上,自車の車体によって可視領域が制限される.運転時の視認可能な領域を増やすためには,対象物体に映像情報を重畳することで物体の透過を可能にする隠消現実感(Diminished Reality; DR)を用いた可視化手法が有効である.本研究では,光学シースルー型HMDを用いて,車体外部に取り付けられたカメラの映像情報を自車体に重畳提示することで,自車体を透視する手法を検討する.具体的には,車体外部のカメラの映像情報をユーザ頭部の位置・姿勢に基づいて幾何的変形を行うことで,ユーザの視点に応じた自車体の透視が可能なシステムを構築した.