4X-07
時計合わせのための通信を伴わないセンサデータ同期手法
○永野克拓,桧垣博章(電機大)
無線センサネットワーク内のセンサノードは, それぞれ異なる内部時計を持ち, 観測したイベントを記録する. しかし, これらの時計のドリフトやオフセットの不一致がデータの同期を困難にする. 従来の同期手法は通信の遅延を考慮していないため, 無線通信の特性による誤差が生じる. 本論文では, センサノード同士の共通観測イベントを推定し, それを基に相対的な時計のドリフトとオフセットを求める. これによって, センサデータの時刻情報を補正し, 一貫性のある観測ログを得る手法を提案する.