4T-04
CT 画像を用いたアリ植物の空洞の3次元可視化
○明井綜佑(大阪府立大),内海ゆづ子,岩村雅一(大阪公立大),塚谷裕一(東大),黄瀬浩一(大阪公立大)
アリ植物は,植物体内に空洞をもち,その中にアリを住まわせている.このような特異な関係を持つ生物は互いに影響を与えながら進化した(共進化)と考えられ,これらの植物の形態情報の解析は,共進化の過程を理解する上で一つの重要な示唆を提供する.そこで本研究は,アリ植物の空洞の3次元形状を解析することを目的として,アリ植物のCT 画像から,空洞の3次元可視化をする.CT 画像にはアリ植物の領域のみが撮影されるため,3次元可視化にあたり空洞部分のみを取得する処理が必要となる.そこで本研究では,輪郭検出や凸包検出,モルフォロジー処理を組み合わせることでアリ植物の空洞を検出し,3次元可視化を実現した.