情報処理学会 第86回全国大会 会期:2024年3月15日~17日

4Q-01
AugMaxによる打音検査の汎化性能の向上
○熊田百花,鎮野智宏,尾関智子(東海大),新保 弘(リテックエンジニアリング),溝渕利明(法大),野嶋潤一郎(J-POWER設計コンサルタント)
近年,コンクリート構造物の劣化と生産年齢人口の減少が問題視されている.そのため,今後大きな経済的負担と従事者不足が生じることが考えられる.コンクリートのひび割れを検出する方法に打音検査が広く用いられているが,技術者の熟練度により精度が安定しない.この課題に対し,打音をスカログラム画像に変換し機械学習を適用することで熟練技術者と同程度の判別精度を得ることができた.しかし,ある地域の打音データを学習したモデルを用いて他地域の打音データを判別した際,判別精度が上がらず汎化性能の獲得はできなかった.そこで本研究ではデータ拡張手法としてAugMaxを使用し,CNNにResNet18モデルを用いた際に汎化能力が向上するか検討する.