情報処理学会 第86回全国大会 会期:2024年3月15日~17日

4L-02
万華鏡フィルタによる個人情報に配慮した顔認証方法
○白石 克,三木良雄(工学院大)
近年、人物の移動経路を集計した、人流情報が混雑緩和やマーケティングなどに活用されている。多くの場合、人流情報を得るためのセンサはカメラが使われており、そのなかでも離れた場所、別の日時でも個人の流れを追うことが可能であるのは顔認証である。しかしながら、カメラを使用することにより個人情報の保護とデータ活用の両立が非常に難しくなっている現状である。本研究では、カメラに万華鏡フィルタを装着し顔を撮影することにより、顔を分割し、人間には個人の判別を困難とし、鏡像により特徴量を補完することで、個人の判別を機械的には判別可能にすることで、個人情報の保護とデータ活用の両立の見通しを得た。