4K-06
関数型言語の諸概念を取り入れたシェル
○眞田龍史,小宮常康(電通大)
Unixシェルではパイプによって複数のコマンドをつなげて記述することができる。このパイプはコマンドの入出力を接続する関数合成演算子であり、シェルの関数型言語的な側面といえる。しかし、関数型言語であれば基本機能を組み合わせることで表現できる機能が、シェルでは専用のコマンドや機能を必要とする場合がある。これは不必要にコマンドの数やコマンドが備える機能の数を増やすことにつながるため、欠点になり得る。本論文で提案するシェルでは、Unixシェルに関数型言語の諸概念を取り入れることにより処理表現力を向上させる。