情報処理学会 第86回全国大会 会期:2024年3月15日~17日

4K-04
インタラクティブアプリケーション用の階層化された実行エンジン
○山嶋 憂,馬谷誠二(神奈川大)
インタラクティブアプリケーションの実行エンジンの多くは,固定個の複数スケジューラ間でアクションのやり取りを行うが,あるスケジューリングキューに大量のアクションが積み重なると,一定間隔で実行すべきアクションを実行できなくなり,アプリケーション全体の動作が遅延する.本研究では,処理頻度の異なる複数のスケジューラを階層的に構成し,更にアプリケーション実行中,その階層構造を変化させることにより,処理頻度のきめ細かな調整を行える新しい実行エンジンを提案する.これにより,例えばあるスケジューラのキューが溢れた際,そのスケジューラの実行頻度を一括して下げることにより,遅延に対し柔軟に対応できるようになる.