情報処理学会 第86回全国大会 会期:2024年3月15日~17日

4J-06
Rust言語による並列分散処理システムの開発と評価
○比嘉隆貴,市川嘉裕,山口智浩(奈良高専)
並列分散処理システムは,複数台のコンピュータおよび複数のスレッドを利用し,大量のデータを処理するシステムである.代表的な並列分散処理システムであるApache HadoopやApache Sparkは初期リリースから年月が経ち,改良が日々施されている.しかし,言語システムやアーキテクチャの技術向上に沿って,コンパイル時の最適化と柔軟性の担保やリソース使用の最適化が行われず,最大限の性能が発揮できていないと考えられる.そこで,本研究では所有権とライフタイムと呼ばれる概念を備えたRust言語を用いて開発を行い,低レベルな制御とメモリを安全かつ効率的に使用することで,速度向上が可能か検証する.