情報処理学会 第86回全国大会 会期:2024年3月15日~17日

4E-02
自動運転時における段階的な警報の有効性と運転者の対応挙動に関する研究
○野々山大信,高橋 信(東北大)
近年、技術発展により自動運転システムを搭載した自動車の普及している。しかし、現在の自動運転システムはあらゆる状況に対応できるものではなく、状況に応じて運転者が介入を行う必要があり、そのための時間的猶予の確保が課題となっている。本研究では、時間的余裕の少ない時点で発報される信頼性の高い警報と、時間的余裕はあるが信頼性が低い警報を組み合わせた段階的な警報を組み合わせることを提唱し、その有効性を人間の適応過程を分析することにより明らかにすることを目的としている。本報告では、ドライビングシミュレータを用いた認知実験の結果について、警報への対応挙動と介入挙動のパターンに関して分析を行った結果を述べる。