4C-01
YOLOを用いた熱赤外画像を対象とする車両と人物の検出および距離推定に関する検討
○劉 亜儒,景山陽一,白井 光,石沢千佳子(秋田大)
近年,日本における高齢者の人口が増加しており,全年齢層における夜間交通事故の高齢者の死者数が占める割合は依然として高い. 本研究グループはこれまでに,夜間の交通事故防止を目的とし,熱赤外画像と機械学習を用いた,リアルタイムの車両検出および人物動作認識に関する検討を行った.道路利用者の安全・安心を速やかに支援可能な技術を開発するためには,走行中の車両が安全に停止可能な距離を考慮する必要がある.しかしながら,現状では,検出した物体までの距離を推定するまでには至っていない.そこで本稿では,夜間の熱赤外データを新たに取得し,YOLOv8と距離推定手法を用いて,車両と人物の検出および距離推定に関する検討を行った.