4B-06
HLbC (Human Language based Consciousness)モデルを用いた正常脳と分離脳の解釈のモデル化
○蛇嶋 華,新垣美奈,稲毛真一(福岡大)
筆者らが既報にて提案した意識モデル(HLbCモデル)では、意識を自らが起こした行動(観測された事象に対して、複数のエピソード記憶からのランダムな選択による)の裏付けと解釈している。このモデルによって、分離脳患者が示す様々な行動の理解を可能にした。本研究では、まず分離脳を論じる上で基本となる脳梁の機能と、分離脳患者が示す得意な行動について簡単に説明する。次に分離脳患者の行動を解釈するためにHLbCモデルがどのように適用できるのかを説明する。その後、正常脳にも拡張し、比較を行った。従来、分離脳患者の行動は、主に左脳と右脳の役割の違いに基づいて議論されてきたが、HLbCモデルを用いて従来の議論を補強するものである。