情報処理学会 第86回全国大会 会期:2024年3月15日~17日

4B-02
VRを利用した群衆制御広報に対する遵守性の研究
○宮野修平(セコム)
不特定多数の群衆が集まる空間において、安全性や快適性を確保するためには、適切な制御によって人々の行動を制御する必要がある。制御手段のひとつである警備員による広報では、直接的な誘導指示だけではなく、誘導対象の明示や誘導理由の説明といった副次的な情報の発信が推奨されているが、このような副次的情報が制御効果に及ぼす影響については十分調べられていない。そこで、本研究ではVRを用いた仮想的な誘導実験を実施し、副次的情報が群衆の遵守性に与える影響を測定した。本研究で得られた知見は、経験的に行われてきた広報の効果を裏付けるものであり、群衆制御を工学的に設計していく上で利用できると考えられる。