2ZM-07
情報系学生のためのデバッグ学習支援環境の提案
○金谷 葵,御郷琢磨,橋浦弘明(日本工大)
ソフトウェア開発を進めるにあたって,バグに遭遇することは避けられない.一方で,バグの除去に関する学習の機会は限られている.学生がデバッグ作業を行う際は,print文を用いて行うことが多いが,これはデバッガの使い方を学生が知らない,使ったことがないということに起因している.
本研究では数あるデバッグ手法の中で,ブレークポイントを用いたデバッグに着目し,ブレークポイントの誤りでない配置の仕方と体系的なデバッグ手順の自己学習を行える機能をMITが開発したScratchに実装した.
本稿ではScratchでデバッグ学習を行った場合,被験者にどのような変化が生じるかを明らかにした実験を行った結果について述べる.