2ZJ-05
こころの健康の傾向把握を目的としたチャットボットログ分析システムの提案
○熊澤拓海,富澤浩樹,阿部昭博,市川 尚(岩手県大)
岩手県盛岡市では自殺対策推進計画を策定し,2023年までの自殺死亡率13.2以下を目指している.2020年時点での盛岡市の自殺死亡率は17.6であったが,過去5年間の増減率をみると,各種対策での抑止効果も確認されている.著者らは,特に若年層への対策として盛岡市保健所との協働で,相談窓口へ選択的に誘導するLINE版チャットボットを2020年6月より公開した.アクセスした際に,利用者は自由記述で相談内容などを匿名で入力しており,2023年3月末までに1000件のログが蓄積されている.ログは地域のこころの健康の状態を分析に活用できる可能性がある.そこで,著者らは,効果的な対策に結びつけるためのログ分析の手法及び,そのシステム化について提案する.