情報処理学会 第86回全国大会 会期:2024年3月15日~17日

2ZH-06
起立困難な患者を対象とするARを用いた簡便な体重推定手法の提案
○角倉啓太,吉野 考(和歌山大),大平智紀(四国計測工業)
近年,日本の要介護認定者数が増加傾向にある.患者の健康状態を判断する上で,体重は体調や病気のリスクを管理する重要な項目であるが,寝たきりの患者のような起立困難者の体重計測には,ベッド式の体重計や椅子式の体重計のような専用の装置が必要となり,困難が伴う.現在,起立困難な患者を対象とする,画像を用いた体重推定システムが考案されているが,体重推定式に必要な身体の周囲長を画像から算出する際に,誤差が生じるという問題点がある.そこで本稿では,ARを用いて,従来のシステムでは得られなかった身体部位の厚みを測定し,新たな体重推定式から体重の推定を行うシステムを提案する.