情報処理学会 第86回全国大会 会期:2024年3月15日~17日

2ZB-07
SDNの分散コントローラにおける同期時間短縮のためのアクティブ台数決定方式
○松崎寛之,木村成伴(筑波大)
SDN(Software Defined Networking)は,従来のネットワーク機器の機能を分離することにより,ネットワークの一元的な管理を可能とする.特に大規模なネットワークでは,複数のコントローラで処理を分散させる方式が用いられる.この分散コントローラ間の同期のために様々なプロトコルが提案されているが,コントローラの数が多すぎると同期に必要な時間が増加してしまうという問題があった.そこで本論文では,与えられたネットワークの規模や利用状況に応じて,アクティブとなるコントローラの適切な台数を決定する方式を提案する.シミュレーション実験によって,コントローラ間の同期にかかる時間が減少することを示す.