情報処理学会 第86回全国大会 会期:2024年3月15日~17日

2Y-02
3次元構造物を対象としたマルチタスクWi-Fiセンシングに関する基礎検討
○池村優佑,生尾夏輝,松川拓真,加藤空知(阪大),村上友規(NTT),藤橋卓也,猿渡俊介,渡辺 尚(阪大)
本稿ではWi-Fiを用いた3次元構造物のマルチタスクセンシングを提案する。Wi-Fiを用いて取得可能なチャネル状態情報CSIを用いることで、新たな設備投資なしに高精度なセンシングを実現することが可能になる。また、多段階の畳み込みニューラルネットワークを用いて複数の特徴量を逐次的に推定することで、より正確な構造物の状態をセンシングすることが可能になる。5種類の密度、4種類の大きさ、6種類の向きの3次元構造物において、密度、大きさ、向きを1%以下の誤差で推定可能であることを示した。また複数の特徴量を逐次的に推定することで、独立に推定する場合よりも推定精度が優れることを示した。