情報処理学会 第86回全国大会 会期:2024年3月15日~17日

2U-05
偏光とデフォーカスに基づく不透明微小物体の形状復元
○松本玲音,岡部孝弘,川原 僚(九工大)
本稿では,顕微鏡画像を対象として,焦点位置を変化させながら撮影した多焦点偏光画像群から,不透明微小物体の形状を復元する手法を提案する.これまでに,多焦点画像群の鮮明さから算出される合焦度に基づく形状復元手法が提案されている.しかし,テクスチャの乏しい被写体に対しては,合焦度の頑健な算出が困難となり,従来手法による形状復元は容易ではない.そこで提案手法では,拡散反射光の偏光に着目し,偏光が形状に依存してテクスチャのように振舞うこと,ならびに,偏光から得られる法線情報を活用して合焦度の算出と更新を行い,不透明微小物体の形状を頑健に復元する.CG画像と実画像を用いた実験を行い,提案手法の有効性を示す