情報処理学会 第86回全国大会 会期:2024年3月15日~17日

2P-04
深層学習による凹凸の多い材質の双方向反射率分布関数の推定
○山岸菜緒,レベッカ スルタナ,寺田 望,清水郁子(農工大)
材質のデザインは非常に手間がかかる作業であり,プラスチック,金属,布など様々な素材について深層学習により双方向反射率分布関数を推定する手法が提案されているが,毛糸のような凹凸の多い素材では推定に失敗する.本研究では,2枚の材質の画像から,深層学習により双方向反射率分布関数を推定することを目的とする.特にニットのような凹凸の多く,細かい編み込みの様子や毛糸の反射特性を表現することが難しい素材を主な対象とする.提案手法では,学習や推定にnormalマップではなくheightマップを使用することで,高さの情報をより正確に伝播させる.また,学習データにおいて凹凸の表現のバリエーションを増強する.