情報処理学会 第86回全国大会 会期:2024年3月15日~17日

2M-01
Hyperledger Irohaを用いたデータ検証可能な分散データベースの実現手法の一検討
○堀  遥,小口正人(お茶の水女子大)
データ駆動型社会の実現が期待され,データ管理基盤にはこれまでにない機能が要求されるようになった.すなわち,分散環境において複数のユーザがアクセスする状況で,収集・蓄積された有効なデータの完全性,健全性を補償する機能である.本研究では,任意のデータが対象の検証メカニズムを備える分散データベースシステムを開発することにより,データ管理基盤の信頼性の提供を目指す.本稿では,許可型ブロックチェーンシステムHyperledger Irohaによるメタデータ管理により,データ検証手法を実現する手法を提案する.また,これを可能とするHyperledger Irohaの新規コマンドの開発について述べる.