2L-05
医療機器の融通台数決定アルゴリズムの提案と実装
○神谷寧々,大塚孝信,川北崇斗,伊藤暢浩(名工大)
ある病院では感染症の急拡大などに備え,平常時には十分に余裕のある医療機器を保有している.機器を余剰に持つことで,維持費や点検を行う医療従事者の負担が増加する.一方,他の病院では経費削減のため不測の事態に対応できる十分な台数の機器を保有できていない.機器が不足することがあれば診療に影響がおよぶ可能性がある.そのため,機器を過不足なく保有することは効率的な医療提供体制の整備に不可欠である.
そこで本研究では機器稼働率をもとに各病院における適正保有台数を決定し,余剰機器台数と不足台数を求める.余剰機器を必要としている病院に融通する際,どの病院に何台の機器を融通すべきかを決定するアルゴリズムを提案する.