2F-02
仮想店舗を用いた店舗内の購買行為に関する調査実験
○石橋 健(兵庫県大)
本研究の目的は,小売店における顧客の購買行為から経営戦略やサービス向上に関する知見を得ることである.実店舗における調査では,営業と並行して実験が行われるため,広告設置などの施策に関する試行錯誤や様々なパターンを検討することが困難である.これに対して,研究室実験は施策についての検討が容易であるが,実店舗と研究室の環境との違いから得られた結果の有用性が限定的である.本研究では,仮想空間に作成した店舗を用いて,実店舗に近い環境下で施策の効果測定を試みる.仮想の買い物客の存在が移動経路の選択に与える効果を仮想空間で収集した移動経路や視線などの行動データを用いて検証し,本研究のアプローチの有効性を示す.