2C-05
人の集まりからソーシャルへの影響-選挙の例から
○潘 佳騰(東工大),吉川 厚(関東学院大),山村雅幸(東工大)
群衆効果(バンドワゴン効果、Bandwagon effect)とは、個人が他者の行動や決定に影響を受け、一般的な意見やトレンドに順応し、従うようになる現象を指す。群衆効果を利用し、人々の支持を操作できると思われている。政治的文脈では有権者の意思決定プロセスを歪め、表面的で一時的な合意につながることが可能であると思われている。 選挙キャンペーンもその例の一つであるが、最近の研究は選挙キャンペーンが作用されてないことを示した。本研究はこの現象を探究するために、エージェントベースシミュレーション(Agent-Based Simulation、ABS)が群衆効果の影響を予測するためのツールであることを主張し、人の集まりの側面から選挙キャンペーンの作用を分析し、選挙キャンペーンが野党のみに作用さていることを示した。この結論を広告宣伝などの領域にも活用できることを期待している。