2C-02
音楽情報処理ライブラリ Pytakt の設計
○西村 憲(会津大),丸井淳史(東京芸大)
近年、機械学習を利用した音楽情報分野における研究が盛んであり、機械学習関連のライブラリはPythonベースが多いことから、Python用の音楽情報処理ライブラリへの需要が高まっている。既に普及したライブラリがいくつか存在するが、機能面、性能面において不満を持つことも少なくない。そこで、過去に開発したTaktと呼ばれる音楽言語ツールを基に、Pytaktと名付けられた新たなPython用音楽情報処理ライブラリを開発している。これは、イベント単位での音楽情報処理を行い、オフライン処理の他、MIDI入出力を伴ったリアルタイム処理が可能である。また、MMLによる音楽記述、ピアノロール表示、music21との相互変換などの機能をもつ。本稿ではPytaktの設計方針について述べる。