情報処理学会 第86回全国大会 会期:2024年3月15日~17日

2B-03
花卉市場における需要の可視化と推定に関する研究
○酒井洸星(電通大)
本論文では、花卉市場のデータを用いて輪菊の需要を可視化するためのデータ整備と需給の推定方法について議論する。(株)オークネットはインターネット上で花卉市場を運営しており、売り手(生産者)と買い手(買参人)を仲介している。花卉は作付けしてから収穫までに時間がかかるため、作付け時点での需給と、収穫時点での需給が異なりうるため、その価格は安定しにくい。実際、2022年に輪菊の価格が高騰した結果、2023年に売り手がその作付けを増やし、その価格が暴落した。そこで,取引価格が安定するような作付け量といった情報を提供することを目指して取引データを整備し、需要を推定する手法について議論する。