2A-02
格子リンクモデルによる2パッチ間移動の個体群動態の解析
○中桐斉之(兵庫県大),佐藤一憲(静岡大),横井大樹(水産研究・教育機構)
生物は、通常、パッチという空間的に分離した場所に生息している。このようなパッチ環境における個体群動態の研究はメタ個体群モデルなど盛んに行われてきている。本研究では格子をパッチとみなして、2つの格子を接続し移動可能とする格子リンクモデルを用いて、生物がパッチ間移動を行う際の個体群動態を解析した。それぞれのパッチ内では、エージェントである個体が出生と死亡のプロセスを行っており、パッチ間をエージェントが移動するが、空のセルがなければ移動は不可能とした。死亡率を変化させシミュレーションを行った結果、死亡率が臨界値を超えると絶滅すること、平均場近似では移動率に関係なく臨界値が同じ値となることがわかった。