情報処理学会 第86回全国大会 会期:2024年3月15日~17日

1ZK-08
コンピュータにおける専用と汎用について −PCSとGPUを用いた科学技術計算−
○根木颯也,後藤麦彦,矢島雄河(工学院大),前山和喜(総研大),田中輝雄(工学院大)
本研究は特定の用途のために開発された計算機器を、より汎用的に用いるための研究を分析することで、計算における汎用について論じるものである。対象とするのは主に20世紀前半に用いられたパンチカードシステムと、21世紀初頭に開発されたGPUである。これらの計算機器は前者が事務統計計算、後者がグラフィック処理のためのものとして開発されたが、その使用領域は次第に拡大していき、どちらも科学技術計算に用いられるようになっていった。これらの想定されていた計算対象、ハードウェアスペック、用いられた計算アルゴリズム等の観点から比較分析し、専用の機器として特殊化した技術が、汎用化していく事象について分析する。