情報処理学会 第86回全国大会 会期:2024年3月15日~17日

1ZK-04
IR画像とRGB画像を用いた機械学習による地雷の検知
○板東大雅,張 樹尭(早大),マーティン イェベンス(赤十字国際委員会),澤田秀之(早大)
現在、世界70ケ国以上に1億個以上の地雷が埋没しており、毎年6千人以上が犠牲となっている。地雷除去作業の分野では、これまで金属探知センサや地雷検知システムの研究開発が進められてきた。しかし、地形や植生、散在する金属片等の障害物が地雷の正確な検知を困難にしており、未検出や誤検出により、除去作業中にも数多くの犠牲者が出ている状況である。本研究では、IRカメラとRGBカメラを取り付けたドローンを利用し、地雷画像のデータベースを構築し、これらの画像から、機械学習により地雷の種類と位置を検出するシステムの開発を進めている。IR画像は、特に直接的な視認が難しい環境下での地雷検知に有効であることを示した。