情報処理学会 第86回全国大会 会期:2024年3月15日~17日

1ZH-06
マークルルートを用いたデジタルツインの更新のための効率的なハッシュ値生成に関する研究
○久原巧夢,中原匡哉(大阪電通大),中村健二(阪経大)
近年,現実空間を計測した点群データから構築したデジタルツインの構築に注目が集まっており,様々なシミュレーションに活用されている.このとき,国土全体の形状を都度更新するには膨大なコストを要するため,変状が発生した箇所のみを検出し,更新可能な技術が必要とされている.既存手法では点群データ全体を囲む空間全体をボクセル分割し,マークルルートのハッシュ値を生成する手法が提案されている.このハッシュ値を比較することで,差分の有無を判断できる.しかし,点が無い空間にもハッシュ値を生成するため,膨大な時間を要する課題がある.そこで,本研究では,点の有無に着目し,より高速にハッシュ値を生成する手法を提案する.