情報処理学会 第86回全国大会 会期:2024年3月15日~17日

1ZH-05
カメラ映像を用いた高速で飛翔するコウモリの検出・追跡
○杉本 翔(近畿大),牛尾和嵯,杉森僚太,藤岡慧明(同志社大),川嶋宏彰(兵庫県大),飛龍志津子(同志社大),波部 斉(近畿大)
コウモリはエコロケーションと呼ばれる特徴を持つ生物であり、超音波の情報から周囲の獲物や環境を把握している.この生態を解明するために、移動軌跡は基本的かつ重要な情報である.野生のコウモリの移動軌跡を獲得する際には、夜間の屋外環境で、高速に飛翔するコウモリを検出、追跡する必要がある。本稿では、ハイスピードカメラとサーモカメラで撮影した映像にMOT(複数個体追跡)技術を適用して、移動軌跡を獲得する。まず,複雑背景中で飛翔するコウモリを検出し、その後、時系列での追跡を行って移動軌跡を得る。本稿では、使用したカメラの特性に応じて、それぞれの具体的な処理を選択し、その結果を実映像を使って評価する。