1ZH-03
カメラを用いた水路を流れる養殖魚の尾数計測
○西口正倫,波部 斉,阿部孝司,大谷雅之,井口信和(近畿大)
養殖業において尾数計測は,生育状況の把握,給餌量の予測ために必要な情報である.養殖業の現場での尾数計測では,現場の作業員による手作業での計測または,市販の機器を使用して計測する方法がある.手作業による計測では作業員への負担と稚魚への負担が増加する.市販の機器による計測では機器の設置スペースの問題,尾数計測の誤差の問題が生じる.本稿では,簡便な構成で十分な精度が得られる尾数計測システムを目指し,民生用のビデオカメラで撮影して映像を用いて検出・追跡を行う手法を提案する.提案手法では、一般に用いられている複数個体追跡手法をベースに,尾数計測の精度向上のために二重カウントを低減させる拡張を行った.