1ZH-01
魚同士の重なり判定の改良による高精度複数個体追跡
○三宅奏壱朗(近畿大),新里高行(筑波大),川嶋宏彰(兵庫県大),波部 斉(近畿大)
対象生物の移動軌跡を調べることは、生物学での生態調査、習性調査において非常に重要な情報の一つとなる。移動軌跡を得るためには二つの段階がある。まず対象生物を検出し、次に時刻間で同一個体の軌跡を対応付ける。検出、対応付けのどちらとも対象となる魚の領域を囲う外接矩形(バウンディングボックス)を用いて処理を行うが,バウンディングボックスは画像の座標軸に沿って設定されるので,魚が斜め向きの際にバウンディングボックス同士の重なり判定が不正確になる。そこで本稿ではバウンディングボックスを魚の体の角度に合うように傾け、正確に重なりを判定できるようにすることで個体追跡の精度を向上させる。