情報処理学会 第86回全国大会 会期:2024年3月15日~17日

1ZE-08
VR展望記憶トレーニング中における抑制を利用した存在想起と内容想起の識別
○安井翔梧,福森 聡(香川大),三浦佳代子(長崎純心大),大塚貞男(京大),高守史子(佐賀大)
未来の予定に関する展望記憶は、加齢などによりその能力が低下するが、適切なトレーニングにより向上させることができる。展望記憶における存在想起と内容想起を識別できれば効率的なトレーニングを行いやすいが、トレーニングの成否のみから存在想起と内容想起の区別することは難しい。本研究では優勢となる情報や反応の活性度を能動的に下げようとする心的機能である抑制とトレーニング中の行動履歴を用いることで、これらの識別が可能となると考えた。 そこで、VRを用いた展望記憶トレーニングシステムを対象として抑制を用いて課題達成を阻害し、その時の行動ログから存在想起と内容想起を識別可能であるか実験的に調査した。