情報処理学会 第86回全国大会 会期:2024年3月15日~17日

1ZE-06
VR体験中のコンテキストとユーザの反応を考慮した実世界アウェアネス支援
○矢野明日香,山中瑞稀,辻 愛里,藤波香織(農工大)
近年,VRはエンターテインメントや教育などの様々な分野で活用が進み,今後さらなる普及が見込まれる.一方,VR体験中は実世界と隔離され周囲の環境が把握できず,怪我や精神的なストレスを引き起こす可能性が指摘されている.VRユーザは実世界へのアウェアネス(認識)を求める一方,没入感の維持を望んでいる.これまでもVR体験中のコンテキストを考慮したアウェアネス提示手法が提案されているが、本研究ではさらにアウェアネス提示後のユーザの反応に着目し,それに合わせて提示の度合いを変化させることで,没入感の低下を防げると考えた.本研究では,VR体験中のユーザ反応を考慮して実世界アウェアネスの提示度合いを変更するシステムを作成し,ユーザ反応を考慮することの有効性の検証を行った.