1ZE-04
複合現実空間における能動的触知覚を導入した記憶の宮殿型暗記支援システム
○佐々木耕平,辻 愛里,藤波香織(農工大)
記憶の宮殿とは,古代ギリシャの記憶術をもとにしてできた,事柄と場所を関連付けて覚える暗記技術である.これは効果的な記憶術でありながらも,その実施方法から空間やオブジェクトの鮮明なイメージを想起することが求められ,豊かな想像力を必要とする点で初心者が使いこなすことは容易ではない.そこで本研究では,複合現実空間における記憶の宮殿体験システムを提案する.さらに我々のこれまでの取り組みから得られた知見から,能動的触知覚の効果に着目し,能動的触知覚を導入したシステムの実装とその評価実験,そして実験結果とそれに対する考察について述べる.