1ZE-03
拡張現実を用いた肺音聴診のための解剖学習システム
○市村 悠,杉田純一(東京医療保健大)
聴診は,聴診器を用いて身体内部の音を聴取することで,患者の状態を判断するフィジカルアセスメントの基本手技のひとつである.肺音聴診を正しいケアに結びつけるためには,肺音の発生機序を理解する必要がある.本研究では,人体に肺,気管支,肋骨などの臓器をAR表示することで,聴診手技と肺の解剖学的知識の橋渡しをするための解剖学習システムを提案する.姿勢推定を用いて臓器画像の表示位置を算出することで,ARマーカを使用せずにリアルタイムに臓器画像を人体にAR表示することができる.これにより,聴診を行いながら,肺の構造や各呼吸音の発生源などを学習することができる.