情報処理学会 第86回全国大会 会期:2024年3月15日~17日

1ZC-05
Ultra Wide Bandを用いた高精度位置測位のための信号解析システムに関する一検討
○波田凌太朗,作田岬紀,藤原拓也,山口隼平,木崎一廣,藤橋卓也,渡辺 尚,猿渡俊介(阪大)
Ultra Wide Band (UWB) とは,広帯域の周波数帯を利用する高精度位置測位に適した無線通信規格である.本技術をコンシューマ向けに応用して数cm以内の高精度位置測位を達成する手法としてXRLocがあげられる.しかしながらXRLocでは,位相・時間の測量誤差やNon Line of Sight (NLOS) 環境における直接波の減衰やマルチパスによる測位精度低下が課題となる.本稿では,UWBを用いた位置測位の精度向上を実現する信号解析システムを提案する.実機評価を通じて,本手法が従来のXRLocと比べて測量誤差を削減すると同時にNLOS環境での測位精度改善に貢献することを示した.