情報処理学会 第86回全国大会 会期:2024年3月15日~17日

1ZB-07
水田の用水路向けの持続可能な水位監視システムの休耕田運用およびLoRaとCatM1通信方式比較
○山田倫太郎(電機大),三浦八郎(岐阜県中津川市),石田卓也(広島大),野中健一(立教大),岩井将行(電機大)
リンは生物にとって必須元素であるが,地球上の有限資源であり,循環が難しい.世界的にリンの再循環に注目が集まっており,食料生産や排出・廃棄資源の活用,土地利用管理を通じてリン循環を考慮した社会循環構造の構築が急務である.この目的のために,農地への入水量と出水量を計測し,リン循環を調査するシステムを開発した.本稿では,超音波センサや気温センサを用いて水位や気温を計測し,多地点に設置した装置からLoRa通信を用いてデータを収集し,LINE等で通知するフィールドIoTシステムについて説明する.さらに岐阜県中津川市で6ヶ月間の実証実験を行った結果で得られた知見,センサノードにはCat.M1を用いた通信環境との比較実運用を述べる.