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クラウドコンピューティングにおける可用性と消費電力を考慮した仮想マシン配置手法の提案
○菊森 剛,横山和俊(高知工科大)
クラウドコンピューティングでは,サービスの品質を保つことが重要である.サービスを継続する能力である可用性を考慮したデュプレックスシステムの検討がなされている.デュプレックスシステムを用いることで,常用系で障害が発生した場合に,素早く予備系に切り替えることで,障害の復旧時間を短くすることが可能となる.しかし,予備系の計算資源を用意することは,計算機の消費電力が増大する.本稿では,常用系と予備系を同時に配置できる組み合わせを考え,その中で消費電力が最小になる配置を選択する仮想マシン配置手法を提案する.障害復旧時間の短縮と単純なデュプレックスシステムと比較して消費電力の低下が期待される.