情報処理学会 第86回全国大会 会期:2024年3月15日~17日

1U-03
近赤外域ハイパースペクトルカメラを用いた黒色樹脂の識別
○竹内智之,白井 光,景山陽一,川村 茂(秋田大),小川啓太,中川原聡(DOWAメタルマイン)
近年,日本の使用済み自動車は,年間約 343 万 t 処理されている.使用済み自動車の中で,エンジンなどの部品は取り外され,破砕されたのち,有用金属の回収が行われている.その結果,約 59 万 t が自動車シュレッダーダスト(ASR)として排出されている. ASR の半分以上は樹脂であり,石炭の代替燃料として期待されている.しかしながら,ハロゲン含有樹脂などは,焼却時に有害ガスを発生すること,発熱量が低いことから,代替燃料として事前分離することが望まれている.そこで本研究は,ASRに含まれる樹脂の識別手法の開発を目的とする.本稿では,黒色樹脂を対象として,近赤外域のハイパースペクトルイメージングを用いた識別手法の検討を行った.