情報処理学会 第86回全国大会 会期:2024年3月15日~17日

1T-05
動画像データに基づく放牧牛の個体識別における歩容認証の適用
○坂本直暉,大川剛直,小松瑞果,大山憲二(神戸大)
動画像解析による放牧牛の飼養管理の効率化・自動化が有望視されている中,その第一段階として動画像データに基づく個体識別が必要となる.中でも黒毛和種に対しては斑紋や色の特徴が利用できず,これらを必要としない歩容認証が識別に有効とされる.本研究では,歩行シーケンス,歩行方向,及び対応する個体識別番号からなるデータセットを構築した.また,テキストプロンプト型セグメンテーション手法Grounded-Segment-Anythingを用いて牛のシルエットを抽出し,サイズ正規化による位置合わせを行った後,非連続のフレームを入力として含めることが可能な歩容認証手法GaitSetを用いて個体識別を行った.