1N-06
インタラクティブな群集近接可視化システムの提案
○森越彩楓(お茶の水女子大),大西正輝(産総研),伊藤貴之(お茶の水女子大)
感染症は感染者との接触で拡散するため,新型コロナウイルスの感染拡大下では,ソーシャルディスタンスの確保や三密の回避など人との距離を保つ感染症対策が多く行われていた.このような状況下で開催される大規模イベントでは,群集制御によって観客の混雑を緩和することが感染拡大を防ぐ鍵となる.有効な群集制御を行うには,大規模人流から視認性を保ちながら歩行経路を可視化し,空間的特徴と時間的特徴の両方を効果的に表現できるアプローチが必要である.
そこで我々は,近接状況をネットワークで可視化し,さらに3つの構成要素を連動させた可視化システムを開発した.
本システムでは,経路を可視化する歩行者を近接状況から絞り込むことで,経路の視認性の問題に対処する.
加えて3つの構成要素をインタラクティブに操作することで,感染リスクが高い状況について時間・空間両方の特徴を観察することができる.