情報処理学会 第86回全国大会 会期:2024年3月15日~17日

1L-07
VAEを用いた死亡率予測曲線の凹凸除去
○岩井桃佳,石曽根毅,松山直樹,中村和幸(明大)
本研究では,死亡率モデルであるLee-Carter(LC)モデルのVAE拡張で発生する不自然な凹凸を解消する手法を提案する.長寿リスクが問題視される昨今において,死亡率をモデリングし高い精度で予測することは生命保険や年金の文脈上で重要な研究課題とされている.先行研究ではLCモデルの可読性を保つVAE拡張が提案されたが,長期予測曲線に不自然な凹凸が見られることが課題に挙げられた.
本研究で提案するモデルは,再構成した死亡率曲線の凹凸を定量化して損失関数を正則化することでこの課題にアプローチする.正則化された損失関数での学習の結果,予測曲線が滑らかさを獲得した.