情報処理学会 第86回全国大会 会期:2024年3月15日~17日

1L-04
販促活動の影響下におけるユーザのレビュー行動分析 -自己情報量に基づく点数変換アプローチ-
○山崎綾一郎,能代哲太,山岸祐己(静岡理工科大),和泉 舞,高林貴仁(良品計画)
本研究では,販促活動の影響下におけるユーザのレビュー行動を時系列データとして客観的に指標化することを目的とし,現実の大規模レビューデータを用いて分析を行った.提案手法では,ユーザごとで異なるレビュー行動を考慮し,点数分布における自己情報量を利用して,レビュー点数を新たな評価指標として変換している.販促活動期間の主要カテゴリにおいて,レビュー点数の移動平均は停滞傾向が見られたが,提案評価値では明らかな上昇傾向が示された.今回の結果より,提案手法は,平均点数だけでは捉えられない消費者行動の変化を示唆し,新たな意思決定の指標になることが期待される.