1J-08
OpenACCを用いた地震シミュレーションのGPU並列化
○百武尚輝,星野哲也(名大),小澤 創(スタンフォード大),伊田明弘(海洋研究開発機構),安藤亮輔(東大),河合直聡,永井 亨,片桐孝洋(名大)
境界要素法(BEM)を用いた地震シミュレーションにおいて、大規模な密行列・ベクトル積が現れるため、シミュレーションを高速化するには、この演算を高速で行うことが必要である。従来のアプリケーションでは、密行列を格子H行列に近似した上で、OpenMPとMPIによるCPUを用いた並列化により、密行列・ベクトル積の高速化が行われていた。しかし、並列計算に適したGPUを用いた並列計算は実装されておらず、格子H行列・ベクトル積の高速化の余地が存在している。そこで、本研究では、対象のアプリケーションに対し、OpenACCを用いたGPU並列化による格子H行列・ベクトル積を実装し、その性能の評価を行った。