情報処理学会 第86回全国大会 会期:2024年3月15日~17日

1J-06
残差ベクトル更新方式の切り替えによるPipelined Chronopoulos CG法の収束性向上
○沢 圭佑,中村あすか,前川仁孝(千葉工大)
本発表では,Pipelied Chronopoulos CG法の収束性の向上のため,残差ベクトル更新方法を動的に切り替える手法を提案する.Pipelined Chronopoulos CG法は,通常のCG法を計算順序の入れ替えにより,通信回数の削減や一対多の通信を隠蔽する手法である.この手法は,計算順序の入れ替えにより丸め誤差の影響を通常のCG法よりも強く受け,収束性が悪い.このため,Pipelied Chronopoulos CG法により,大雑把な解析を行い,特定のタイミングから残差ベクトルの更新方法を切り替えることで,丸め誤差の影響を緩和する.